島村英紀の裁判通信・その6
(2006年7月21日)

(7月21日。保釈ドキュメント)
(7度目の申請で、ようやく決定)


06/7/21(金曜)午後
ご心配いただいた皆さまへ

本日7月21日、2月1日の逮捕以来171日ぶりに、
地震学者・島村英紀君が保釈されました。

いま弁護士 - ご家族のラインで連絡がありました。

今後のことなど詳しいことはまだわかりませんが。


06/7/21(金曜)夕刻
悔しいお知らせです。

島村英紀君保釈決定の第一報をお伝えしましたが、先ほど家族から次のような連絡が入りました。「尾崎先生」というのは担当の主任弁護士です。


「尾崎先生から先ほど再度連絡がありまして、何と札幌地裁の保釈の決定に、検察(札幌地検)側が抗告をしたそうです。

検察側の都合で、検察の証人提出が1ヶ月以上にわたり遅れているという事情があるのに、なんということなのでしょうか、、、

ぬか喜びさせて本当に申し訳ありませんが、抗告がありますと、今度は3人の札幌高裁の裁判官で保釈決定を見直して、保釈がなるかどうかが決定されることになるそうです。この仕組みは、先日保釈されたライブドア元社長の堀江氏(ホリエモン)の場合と同様です。

最終的な父の保釈の決定はまだということとなってしまいましたが、本当に残念ですが、吉報を待ちたいと思います。皆様にもお伝え願えましたら幸いです。

一気に気落ちしてしまいましたが、まだまだ保釈はなる、と思って父を応援します」


この直前にいただいたメールでは、どうやって父親を迎えようかとの喜びがあふれていたのですが、数十分の間に暗転してしまいました。

ぬか喜びをさせてしまい申し訳ありません。まさかとは思いますが、私たちもしばらく様子を見ます。

連絡があり次第、またメールを入れます。


保釈決定 06/7/21(金曜)夜
お待たせしました! 今度は本当です。

元北大教授・元極地研所長・島村英紀君の保釈が先ほど決定しました。

今朝、保釈が認められたのですが、その後、検察による抗告があり、決定が夜まで延びてしまいました。いま、ご家族から下記メールが入りましたので、皆さまにご報告します。


「朝から二転三転、申し訳ございませんが、先ほど弁護士の先生から連絡があり、父の保釈が最終的に決定されました。

お騒がせしましたが、本当に良かったです。

実際的に拘置所から出てくるのは、事務手続きなどがありますので、これから1時間後くらいだそうです。

夜も遅い時間ですので、本日中に東京に戻ってくることは出来ないとのことで、札幌に一泊する予定です。

拘置所へは、弁護士の先生が責任を持って迎えに行ってくれることとなっています。

家族が迎えに行きたかったのですが、なにぶん東京からの距離がありますので、時間によっては、札幌にいる父の友人の方々に出迎えなどをお願いし、ご迷惑をおかけするかもとは思ておりましたが、弁護士の先生がきちんとしてくれるそうなので、まずは安心しました。

今後は、父からそちらへも、直接連絡があろうかと思います。

私も父の声を聞くのを楽しみに待っています。では、本当にご心配、ご援助、ありがとうございました。

保釈がなったのも皆様の支援のおかげでもあろうかと思います。ありがとうございました」


今後の予定などは、島村君の指示を受けてから、また「通信」を送ります。

長い間閉じこめられていた島村君の復活を祝うとともに、皆さまの温かいご支援を感謝します。

<編集部>

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