乗鞍岳山頂で。1962年早春。

東大新聞の記者として、乗鞍山頂近くにあるコロナ観測所(当時は東京大学の東京天文台附属)に登った。ピッケル、アイゼンなど、冬山の装備が必要だったが、山頂では快晴に恵まれた。

 
【追記】

 アルプス乗鞍岳(3026メートル)にある「乗鞍コロナ観測所」が10月いっぱいで役目を終え、60年の歴史に幕を閉じる。

 太陽像に円盤を重ねて人工的に皆既日食を起こすことで、太陽面上の現象を観測できる特殊望遠鏡「コロナグラフ」を備えた国内唯一の施設。これまで数多くの研究成果を上げてきたが、老朽化と冬季の観測条件の厳しさから閉鎖が決まった。

 2006年に打ち上げられた太陽観測衛星「ひので」がその役目を引き継ぐが、末松芳法国立天文台太陽観測所所長は「日本の太陽観測の記念碑的な場所。施設が何らかの形で残ればうれしい」と話している。

(2009年1月7日 産経新聞ウェブ)

  北アルプス・乗鞍岳(3026メートル)にある国立天文台「乗鞍コロナ観測所」(末松芳法所長)が、2009年3月で観測を取りやめることが4日、わかった。2006年9月に打ち上げられた太陽観測衛星「ひので」が以後、国内でのコロナ観測を担う。

 施設の老朽化や、人工衛星による観測が主流になってきたことなどが理由。施設の活用方法は未定だという。

 同観測所は、国内唯一のコロナ観測施設で、1949年に長野・岐阜県境の標高2876メートルに設置。コロナの明るさが太陽の表面にある黒点の数と連動し、11年周期で変化していることなどを発見した。

(2008年6月4日 読売新聞)

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この写真の6年前には、このようなことをしていました。