著書『教室ではおしえない地球のはなし』に掲載した写真のカラー版


64頁「アイスランドでの海底地震観測」

アイスランドは大西洋中央海嶺がたまたま海の上に顔を出した島だ。それゆえ、大西洋中央海嶺の景色が居ながらにして見えるというまたとない機会を持てる島でもある。


(1990年6月、アイスランド・レイキャビックでの海底地震計の準備)


110頁「フランスの深海潜水艇、ノーティール号」

私が乗り込んで日本海溝の底、4000メートルまで行って来た深海潜水艇。なお、このノーティール号の潜水記
『深海にもぐる』(国土社刊)になった


116頁「ウミシダ。根も付いていて植物にしか見えないが、じつは動物なのだ。太陽の光が届かない深海では植物は生きられない。手前は深海潜水艇の腕」


117頁「プエルトリコ海溝にいた深海魚。尻尾が細く長く、最後はネズミの尻尾のようになっている。英語ではrat-tail fishという。後ろはヒトデ。秒速数センチというかなりの速さでヒトデが走っていた。」


174頁「海底地震計の中身」

深海の水圧に耐えるのは、強化ガラスで出来たガラスの耐圧容器だ。直径は43センチ。上下両半球を合わせて水密にする。見られるようにガラスの厚さはせいぜい1.5センチほどだ。


187頁「人工地震を起こすエアガン」

150気圧ほどの圧搾空気を入れて、低い周波数の音を出す。魚や海中生物を殺すことはない。

(1987年11月、ノルウェー西部のソグネフィヨルドで。撮影機材はOlympus OM-1。レンズはZuiko 50mmf1.8。フィルムはコダクロームKR)


 

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